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2005年10月24日 (月)

今どき共学化反対?

残念ながらワタシの高校の同級生は宮城県知事選に惜しくも破れた模様です。

河北新報ニュース 宮城県知事選 村井氏が当選確実 より

 任期満了に伴う宮城県知事選は、23日投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人の前県議の村井嘉浩氏(45)=自民推薦=が、いずれも無所属新人の前県総務部長の前葉泰幸氏(43)、前県教組委員長の出浦秀隆氏(62)=共産推薦=2人を破り、当選確実となった。

3人が3人とも宮城県出身ではないというなんだかよくわからない構図(でも村井氏は大阪府出身ながら宮城に長く駐屯していた元自衛官だし、出浦氏は長野県出身ながら永らく宮城県教職員として奉職してきた方ですから、前葉がイチバン宮城県歴が短いかも)の選挙戦でしたが、いろいろ候補者の政策とか宮城県の政治状況とかを調べてるうちにちょっと興味深い争点にぶつかりました。

宮城県/教育庁高校改革推進室/県立高校の共学化について(基本的な考え方)
宮城県の高校の共学化を考える会

なんか宮城県では男女別学の学校が他府県に比べて多いらしいんですが、県の財政問題やら男女共同参画社会の実現やらいろいろな要因から県教委の主導で一律共学化を目指しているらしいんですね。んで、それに噛み付いたのが歴史と伝統を誇るいわゆるナンバースクールのOB・OGたち(OB・OGたちの中には当然県内企業の要職を務めるオッサン・オバハンや爺さん・婆さんが多い)。なんだか猛反対をしているらしいです。

いわく「共学化を図れば歴史と伝統ある校風が堕落する」とか「共学化を図れば異性にうつつを抜かし大学進学率が悪化する」とか・・・ ┐(´ー`)┌


もっと信じられないのは現役高校生も反対運動をしているところ。ジジイ、ババアが非論理的情緒的な懐古趣味で反対するのはまだわかりますが、若い子が「我が校の伝統が云々」といっているのを見ると「お前らワカイモンに自分たちが新しい伝統を作っていくんだというワカイモンならではの意地はねぇのか?」と軽い怒りすら覚えますな。ま、部外者の理不尽な怒りなのは百も承知ですけど。どうせワタシは「普通どんな組織でも現役からみたOB・OGは基本的に敵だと考えるべき」と思っている変な人ですから。それが組織を未来に向かって前進させる原動力になると思うけどなあ。

ま、いろいろ地元ならではの言い分はあると思いますが、何十年も前にさらにその何十年も前から共学だった高校を卒業したボクらから見れば、何が問題になっているのかさっぱりわかりません。別に共学化しても、明治13年創立の我が校の歴史と伝統に裏打ちされた自由闊達な校風は、我々の頃は勿論今の現役諸君の時代に至るまで常に新たなものにチャレンジしつつも少なくとも何も堕落していないと思いますが。

何はともあれ「一律共学化反対」を主張する村井氏が、基本的に従来県政を継承する前葉や「共学化は当たり前」と主張する出浦氏を破り当選したわけですが、共学化への賛否が選挙の争点になるほど宮城県教育界ってのは異様なんですね。

ちなみに「一律の共学化には反対します」というと、なんか多様性を容認する柔軟な姿勢を示しているようで聞き心地がとってもいいんですが、ここまで先鋭化した政策課題になっている今、「こことここは別学で存続しますが、こことここは共学化しますよ」なんてやったら血を血で洗う政争に発展するのは目に見えてますがな。こうなったら「一律共学化」か「現状のまま一切固定」の二つに一つしか選択肢はないでしょう。

選挙戦向けにリップサービスしちゃった村井さんは今後どうするんでしょうかね。公約を破るのは自民党の得意技ってか?

それに教育委員会は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」によって知事から独立した行政機関として規定されていますから、「鶴の一声」は法的に通用しない世界のはずなんですが、いったいどうするべ?

そんなこんなで同級生が知事選に出馬したお陰で、そうでなければきっと一生知る機会のなかった宮城県の教育行政について少しだけ理解が深まりそして新たに多大な疑問も抱えることとなったワタシでした。

何はともあれ前葉クン、、そしてご家族の皆さん、同窓勝手連の皆さん、お疲れ様でした。

投稿者 青柳 洸 at 午前 12時15分 政治・行政その03 |

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