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2005年11月24日 (木)

ちょっとしたウソ

だからどうだって事じゃないんですが、こういう小さなウソがあるということはめぐり巡って話全体の信憑性にも影響があるといえるかもね。

空母を原子力化するメリットは航続距離の延伸や艦載機用の燃料搭載量増大、推進機関からの煙や熱の排気が無い為着艦に影響を与えない点などとともに、射出用蒸気カタパルトの使用が推進パワーに影響を与えないほどの余剰蒸気量が容易に確保できる事が挙げられます。

だから以下の記事中の「原子炉が生み出す動力については、「主に艦船の推進力」として使われ、それ以外の船内の活動に充てられる部分は少ない」という米軍側の説明には若干のウソ(乃至は意図的な説明不足)が含まれます。

射出用カタパルトの運用は空母の活動の核心部分の一つですもんね。これがないと固定翼機の運用はほぼ不可能といって過言ではありませんから。

残念ながら共同通信の記者も産経新聞の編集部もそういう細かい部分は知らなかったみたいですね。まあ記事の主題とはあまり関係のない話なんでウソがあるからって別に問題という事ではないんですが、一事が万事で米軍の説明には時にはウソやわざと触れない部分が常にあるという事は意識しておいた方が良いでしょう。

ちなみに原子炉の構造も知らないアホウが「原子炉で作った蒸気を使うなんて信じられない!なんて危険な代物なの?こんなものはやっぱり入港させるべきではないわ!」とか叫びそうですが、加圧水型原子炉の構造をよーく勉強してからもう一度お越しください。アホを晒すのはそれからでも遅くはありませんから。

Sankei Web 政治 原子力空母「横須賀入港中は原子炉停止」(11/23 17:43) より

 米海軍横須賀基地(神奈川県)を事実上の母港とする通常型空母キティホークの後継艦として配備予定の原子力空母について、米側が日本政府に対し、同基地に入港直後から出港直前まで原子炉の運転を停止し、停泊中は陸上の電力を利用するなどと伝えていることが分かった。米海軍当局者と日本政府関係者が23日までに明らかにした。

 2008年にキティホークが退役した後は、ニミッツ級原子力空母ジョージ・ワシントンが配備されるとみられている。日本側は原子炉停止について検討していると説明していたが、米当局者が停止について具体的に明らかにしたのは初めて。

 米側は原子力空母の停泊中の原子炉停止について通常の措置と強調。安全性への懸念に配慮した措置とは必ずしも言えないことから、配備に反発している神奈川県や横須賀市など地元の理解を得るのは難しい状況だ。

 米側の説明によると、原子力空母の原子炉が生み出す動力については、「主に艦船の推進力」として使われ、それ以外の船内の活動に充てられる部分は少ないと指摘。

 そのため原子炉は通常「港に停泊後、間もなく停止され、出港の少し前に運転を再開する」と説明。停泊中の電力などは陸上施設からの提供を検討するとしている。

 また、日米両政府は原子炉の停止のほか、新たに配備される原子力空母の修理や、燃料の積み替えなどは日本国内で行わない方針を明らかにしており、新たな空母配備に伴う懸念を取り除きたい考え。

 米側は後継艦に関し、ニミッツ級空母9隻の中で4番目に新しい空母G・ワシントン(1992年就役)を選んだとみられる。さらにロイター通信は、原爆投下当時の大統領にちなんだ空母ハリー・トルーマンは候補から除外されたと伝えている。(共同)

投稿者 青柳 洸 at 午後 07時55分 趣味 |

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